【大流行要注意】エボラ出血熱の患者推移、症状、感染経路、原因などをわかりやすくまとめてみた
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2014年10月16日アメリカで2人目の感染者が発見され、大流行の兆しを見せてるエボラ出血熱。
WHOの発表によると2014年10月10日までに感染疑い例も含めて8,399名が感染し、4,033名が死亡したとのこと。実に死亡率48%にものぼります。
※間違った情報やマスコミの過剰な報道を信じすぎるのはよくありません。
(このブログ内容を含めて。)
大騒ぎする前に落ち着いてWHO(世界保健機関)などの信頼できるサイトを再確認しましょう。
英語が読めない方は厚生労働省のホームページを御覧ください。
<内容>
感染状況
現在流行しているエボラ出血熱は「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」と呼ばれています。前述したとおり2014年10月10日までにすでに8,000人以上の感染と4,000人上の死亡が確認されています。死亡率が高すぎる。。。。
WHO(世界保健機関)から発表された2014年10月10日現在の各国の感染状況は下記の通り。
国 | 感染者数 | 死者数 |
---|---|---|
リベリア | 4,076 | 2,316 |
シエラレオネ | 2,950 | 930 |
ギニア | 1,350 | 778 |
ナイジェリア | 20 | 8 |
セネガル | 1 | 0 |
アメリカ合衆国 | 3 | 1 |
スペイン | 1 | 0 |
ドイツ | 1 | 1 |
合計 | 8,399 | 4,033 |
エボラ出血熱感染者数、死亡者数の正確なレポート、最新のレポートは下記のサイトから確認できます。
感染者・死亡者数の推移
2014年8月1日からのエボラ出血熱感染者数・死亡者数の推移は下記の通りです。
ものすごい勢いで感染者数が増え、それに合わせて死亡者数が二次関数的に増えているのがわかると思います。
日付 | 感染者数合計 | 死者数合計 |
---|---|---|
2014年8月1日 | 1,603 | 887 |
2014年8月16日 | 2,240 | 1,229 |
2014年9月3日 | 4,001 | 2,089 |
2014年9月17日 | 5,762 | 2,746 |
2014年10月1日 | 7,492 | 3,439 |
2014年10月5日 | 8,033 | 3,865 |
2014年10月10日 | 8,399 | 4,033 |
エボラ出血熱患者数・死亡者数の推移グラフは下記wikipediaより確認できます。
エボラ出血熱とは
はじめてエボラウイルスが発見されたのは1976年6月と言われている。スーダンで倉庫番を仕事にしている男性が急に39度の高熱と頭や腹部の痛みを感じて入院し、その後消化器や鼻から激しく出血して死亡したのがはじまりらしい。その後、その男性の近くの2人も同様に発症し、それを発端に血液や医療器具を通して感染が広がった。最終的に、感染者数284人、死亡者数151人の被害がでた。(Wikipedia参照)
その後もエボラ出血熱はアフリカ大陸で10回、突発的に発生・流行し、感染している。致死率は50 - 90%。
エボラ出血熱はWHOが定めたウイルスの危険度「バイオセーフティーレベル(BSL)」で最高レベルのBSL-4とされています。ちなみに食中毒、インフルエンザがBSL-2、結核・鳥インフルエンザがBSL-3。
レベル | 分類 |
---|---|
BSL-4 | エボラ出血熱、ラッサ熱など |
BSL-3 | 結核菌、狂犬病、鳥インフルエンザなど |
BSL-2 | インフルエンザ、食中毒など |
BSL-1 | その他 |
バイオセーフティーレベル(BSL)に応じて、ウイルスを扱うことができる施設が定められており、エボラウイルスのBSL-4で、国内では国立感染症研究所と茨城県つくば市の理化学研究所バイオリソースセンターの2カ所でのみ取り扱うことができます。
症状
インフルエンザに似た症状がこの病気の典型的な初期症状で、それ以降は嘔吐や下痢、低血圧といった深刻な症状となる。激しい出血は病気の終末期におこり、エボラウイルス感染による死者は通常多臓器不全とショック症状により最終的に死亡する。
潜伏期間は7日程度。WHOの発表によると、潜伏期間中は感染力はなく発病後に感染力が発現するらしいです。(つまりアメリカでのエボラ出血熱感染者が陽性反応前日に飛行機に乗ったとの話があるが、まだ発症していない潜伏期間中に飛行機に乗っても感染力は弱い。また空気感染はしないと言われているので飛行機などの閉鎖空間で長時間一緒にすごしたからといって感染するわけではない。)
発病は突発的で、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛。進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血、下血がみられ死亡する。致死率は50 - 90%。
重度の感染者は非常に壮絶な見た目になるらしい。(ご興味のある方は自己責任で「エボラ 画像」で検索してみてください。)
原因
原因は特定されていないが、コウモリが有力とされている。ネイチャーによるとオオコウモリ科のウマヅラコウモリ、フランケオナシケンショウコウモリ、コクビワフルーツコウモリ等が、エボラウイルスの自然宿主とされ、現地の食用コウモリからの感染が研究論文で発表されているらしい。
感染経路
感染源は患者の血液、分泌物、排泄物、唾液などの飛沫感染である。死亡した患者からも感染するらしい。空気感染はしないと言われており、患者の血液、分泌物、排泄物、唾液に触れなければ感染しないと考えられる。
つまり患者の隔離措置が十分に行われていれば感染を防ぐことができる。
アメリカで治療にあたった看護師が二次感染した事例
米国ではでは全身を守る防護服を着ていた医療従事者に二次感染する事例が出ています。ゴム手袋、マスク、防護服を着用していたにも関わらず感染が広がったことで米国では大きなニュースとなっています。
人工透析などの治療で患者の体液と接触した可能性や、防護服や手袋を脱ぐ際に体液に接触した可能性があると言われており、空気感染ではないとされています。米国では看護師や医師へ感染を防ぐための訓練が十分に行われていないことが問題となっているようです。
治療方法
エボラ出血熱ウイルスに対する効果が正式に認められているワクチンはなく、エボラ出血熱感染症に対して有効な医薬品も確立されていない。エボラ出血熱に感染した後に回復した元患者には抗体があり、元患者の血液や血清の投与が唯一の有効な治療法とされているらしい。
※追記2014/10/22
富士フィルムのアビガン錠がエボラ出血熱に一定の効果があることが確認されたようです。
日本国内への感染
そこで日本人みんなが気になるのが日本国内への感染であろう。日本は島国であるため、日本国内で感染するとすれば飛行機や船により感染者が国内に入り込むことが原因となる。
厚生労働省(エボラ出血熱に関するQ&A|厚生労働省)による日本国内でエボラ出血熱が流行するかに対する答えは
エボラ出血熱は、インフルエンザなどとは異なり、主として患者に直接接触することにより感染すること(問2)、流行地域はアフリカに限定されていること(問3)から、通常の日本人旅行者が現地で感染するリスクは非常に低いと考えられます。また、日本国内の医療体制(問4、問5)や生活環境から考え合わせると、日本国内でエボラ出血熱が流行する可能性は、現時点ではほとんどありません。
である。
ただしエボラ出血熱が日本上陸し、日本国内で流行する可能性はゼロではなく、いまから十分な対策と準備をする必要があるのでは?と個人的に思う。
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