人生やまあり

大学卒業後IT会社に就職してITをやってます。

採用担当から見た就職活動で大事なたった3つのポイント


<スポンサードリンク>

はてぶで下記のようなエントリーが話題になっていていろんな反響を呼んでいる。

転職活動で心を病んだ件について - はてな匿名ダイアリー

大手会社の元採用担当の目線として、すごい違和感があった。
そこで今回の記事は採用担当してきて重要だなと感じたたった3つのポイントを紹介しようと思う。
(ココに記載する内容は新卒・転職どちらも共通)

その1 なぜその会社なのかという理由と本気度

会社側で採用やってる側からすると、なぜうちの会社なのか、本気度はどのくらいなのか、会社のどのくらい知ってるのかなどが非常に重要である。

ご存知のように、採用には新卒・転職に関わらず何百万、多いと何千万という費用がかかる。だからこそここでいう本気度というのは非常に大事だ。この会社がどういう会社なのか(事業・勤務体系・激務度・会社の風土など)知ってもらってからじゃないと、会社としても、入社側としても不幸になる可能性が高いからだ。入社したあとにこんな「こんな会社とは知らなかった」となってしまうお互いの不一致を可能な限り無くしたいと会社側も思っている。

冒頭の記事の中にあるようなとりあえずITの会社で有名なところをたくさん受けてみるというやりかたで就職活動している人は正直欲しくない。
それなら多少スキルはおとっても2,3社に絞って、本当に好きなこと・興味のあるところに焦点をあてて、会社のことを知って受けたほうが何倍もウケはいいと思う。

僕がどうかはおいといて、だいたいの会社の採用担当は、簡単にいうと今まで何百人、何千人と面接を行ってきてるいわゆるプロなので、その人の本気度なんてエントリーシートみて一言会話すれば95%くらいわかってしまいます。

例えば記事のようにITの会社でも、それぞれ下記のようにいろんな特徴あると思う。

  • なんの会社?(ゲーム?SIer?サービス?パッケージ?ベンダ?)
  • 担当する仕事は?(コーディング?サーバ?DB?企画?営業?Web?Webアプリ?)
  • 会社の規模は?
  • 勤務地は?
  • 給料は?
  • 会社の歴史は?
  • 社長の名前は?

例えば何年に誰がつくった会社くらいも知らずに(調べずに)受けるなんてもってのほかである。

そんな中で自分はどういう点にどう興味があるかくらい分析できれば、その会社の本気度は上がっていくし、会社からの評価もあがるはずだ。

記事の中で

全ての求人が、必須条件として「JavaまたはPHPでの開発経験があること」の求人で、ほぼ同じ求人内容に応募していることになる。提出している書類も同じ。

とのコメントがあるが、この「提出している書類も同じ」がすべてを物語っている。
作者はおそらく、「同じ内容で同じ求人のところに出したから、同じように評価されるかな?」と思っているんだろうが、会社からするとこれが一番だめで、どこの会社にも適用できるような当たり障りないエントリーシートを持ってくるような人になんて興味ない。

<スポンサードリンク>



その2 就職はスキルだけじゃなくて人間力

記事のなかで下記のようなコメントがあった。

2次選考で落とされた会社は全社とも不合格理由が「スキル不足」。面接の時にはスキルに関してはなにも指摘されなかった上に、一次面接ではスキルの筆記試験や確認があったのに、「スキル不足」だとさ。一次面接官が見落としていたのかそれともバカなのか、そもそもスキルに関しては応募書類に事実全てを記載しているので、書類選考で落とせよ。

これは本当に重要なことに気づいていない。
会社で働くということは例えコーディングしかしないIT技術者でさえ、一番重要なものは人と人のコミュニケーション、つまり人間力である。

日本や世界で数本の指に入るくらいのスーパーエンジニアなら別だが、少なくとも記事の筆者は経験からみてもそこまでではない。
逆に言うと、会社としてはITスキルはそこまででは無いが、もしかしたら面接で話してみて本当に人間力に長けた人かもしれないから会ってみるか、という気持ちで面接に進んだと予想される。淡い期待を抱いて。

つまり「全社とも不合格理由がスキル不足」という理由の裏側は
スキル不足だったけど人間力に期待して面接した。けどやっぱりだめだった。
不合格理由はスキル不足(と人間力不足)です。

が隠れていることに気付かないといけない。

その3 人脈・根回し

新卒はまだしも転職で非常に重要なのは人脈と根回し。
新卒に比べて即戦力が重要視される転職市場では、よっぽどスキルに優れている、営業の数字がすごい、人間力が溢れでている人じゃない限り、短い時間ですべてを出して評価してもらうのは非常に難しい。

結局その会社ですでに働いている人脈や、根回しを使って転職の入り口をつくるのが非常に重要である。
自分が採用する側として、まったく知らない人と、会社の人の知り合いのあの人が採用を受けてきた時にどっちを採用するか考えてみたら自明である。

記事にあるようにいままでITの世界で生きてきて、こんなに候補の会社があるのであれば、1社くらい知り合いいるだろうから、その脈を使わない手はない。ましてfacebookやtwitterなどのソーシャルがこんなに流行っているいま、新しく探して知り合いになるのもそこまで難しくないだろう。



以上、たらたらと3つのポイントを書いてみました。
新卒でも既卒でも重よな内容だと思うので、就職活動がうまくいかない方は一度振り返ってみてはいかがだろうか。

採用される履歴書・職務経歴書はこう書く<実例付き>

採用される履歴書・職務経歴書はこう書く<実例付き>